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大阪市の外壁塗装に助成金は出る?——省エネと耐震では外されています。ただし外観の塗り替えに300万円の別口が
普通の家には出ません。ただし例外が2つ修景補助なら2分の1・上限300万円
- 市の明記
- 「外壁の塗装工事(断熱・遮熱塗装工事)は補助対象外」——屋根の葺替工事も同じ一文で除外
- 例外
- 壁補強と一緒にやる「外壁のひび割れ補修」は補助対象になる場合があります
- 耐震
- 工事費で115万円(工事の申請締切は12月15日)
- もう1本
- 地域魅力創出建築物修景事業の「修景補助」=外観の修景に2分の1・上限300万円。区域の限定はなく市内全域。ただし有識者会議にかけて判断されるため、普通の建売住宅では通りません
大阪市は、横浜市や神戸市とは事情が違いました。省エネ改修に最大70万円を出す制度が実際にあります。ただし同じページに「※外壁の塗装工事(断熱・遮熱塗装工事)及び屋根の葺替工事は補助対象外です」と書かれています。制度があるぶん、この一文を読み落とすと期待が外れます。そしてもう1本、外観の塗り替えそのものにお金が出る制度が別の課にありました——地域魅力創出建築物修景事業の「修景補助」です。使えるもの・使えないものを、市の公式情報で1つずつ確かめました。
補助が出ても出なくても、次に気になるのは総額です。——30坪だといくらか/大阪の外壁塗装 悪質業者リスト
このページの内容全11項目
先に結論——省エネと耐震では塗装が外されています。ただし別口が1つ
①大阪市には省エネ改修の補助があります——最大70万円。横浜市や神戸市には無いものです
②ただし「外壁の塗装工事(断熱・遮熱塗装工事)は補助対象外」と市が明記しています
③屋根の葺替工事も、同じ一文で外されています
④耐震改修は工事費で115万円——ただし申請締切が補助の種類ごとに違います(工事は12月15日)
⑤例外が1つ——壁補強と一緒にやる「外壁のひび割れ補修」は、補助対象になる場合があります
先にお伝えします。省エネと耐震では塗装が外されていますが、まったく別の課に、外観の塗り替えへ2分の1・上限300万円を出す制度があります。市内全域が対象で、区域の限定がありません。ただし審査が厳しく、通るのは戦前の長屋や町家のような建物です。→修景補助のところへ
大阪市は、横浜市や神戸市とは事情が違います。あの2市は「一般的なリフォームの補助は行っていません」で話が終わりました。大阪市には制度があります。金額も大きい。だからこそ、「対象外」の一文を読み落とすと期待が外れます。
大阪市住宅省エネ改修促進事業——最大70万円。でも塗装は対象外
2050年の脱炭素社会「ゼロカーボン おおさか」に向けた制度です。令和8年度の交付申請は4月1日から受付を開始しています。
| レベル | 補助率 | 補助限度額(1戸あたり) |
|---|---|---|
| 省エネ基準レベル | 補助対象事業費の2/5 | 30万円 |
| ZEHレベル | 補助対象事業費の4/5 | 70万円 |
補助額は「補助対象事業費×補助率」「モデル工事費×補助率」「補助限度額」のいちばん低い額(千円未満切捨て)。限度額には省エネ設計等の費用も含みます。
ここまで読むと期待できます。次の一文が本題です。
「※外壁の塗装工事(断熱・遮熱塗装工事)及び屋根の葺替工事は補助対象外です。」(大阪市住宅省エネ改修促進事業のページより)
「(断熱・遮熱塗装工事)」とカッコで書いてあるところが大事です。——遮熱塗料や断熱塗料を使えば省エネの補助が使えるのでは、と考える人が多いから、市がわざわざ書き足しているのだと思います。大阪市では、その道は閉じています(遮熱塗料・断熱塗料に効果はあるのか)。
ただし「外壁」そのものは対象に入っています。補助対象工事の一覧には「躯体等(天井、屋根、外壁又は床)の断熱改修工事にかかる費用」とあります。断熱材を入れる工事は対象、塗る工事は対象外——という線引きです。
ほかに「高効率給湯機やLED照明等の設備改修のみの工事は補助対象外」「本事業と補助対象が重複する国の補助制度との併用はできません」とも書かれています。国の住宅省エネ関連事業と両取りはできません。
「窓を先にやること」が条件です
この制度でいちばん見落とされるのが、ここです。部分改修で申請する場合の要件を、原文で引きます。
「居間を含む2つ以上の居室における外気に接する窓すべての断熱改修工事を行うこと」
「改修部分が仕様基準又はZEH仕様基準に適合していること」
つまり、窓をやらないと始まりません。——市のページにも「窓(居間を含む2以上の居室における外気に接する窓すべて)の断熱改修工事を実施していただく場合に限り、躯体等(天井、屋根、外壁又は床)や設備等の省エネ改修工事も補助の対象となる場合があります」と書かれています。
しかも「2つ以上の居室の、外気に接する窓すべて」です。——1か所だけ内窓を付ける、では足りません。居間を含めて2部屋ぶん、その部屋の外に面した窓を全部やることになります。
| 工事 | 規模 | 省エネ基準レベル | ZEHレベル |
|---|---|---|---|
| 内窓設置・外窓交換 | 大(2.8㎡以上) | 20万円/箇所 | 27.2万円/箇所 |
| 内窓設置・外窓交換 | 小(0.2㎡以上1.6㎡未満) | 13.6万円/箇所 | 17.6万円/箇所 |
| 窓ガラス交換 | 大(1.4㎡以上) | 8.8万円/枚 | 11.2万円/枚 |
大阪市が公表している「モデル工事費」の一部。この額と実際の工事費の低いほうに補助率を掛けます。ドア交換も対象で、大(開戸1.8㎡以上)ならZEHレベルで39.2万円/箇所です。
外壁塗装を考えている方への読み方は、こうなります。——窓の断熱改修をやる予定があるなら、この制度は使えます。塗装には出ませんが、同じ年に工事をまとめる意味はあります。窓の予定がまったくないなら、この制度は最初から関係ありません。
耐震改修は工事115万円——締切が内容ごとに違います
もう1つの柱が、民間戸建住宅等の耐震診断・改修等補助制度です。令和8年度は4月1日から受付が始まっていて、耐震改修工事と解体工事の限度額等が拡充されました。
| 補助内容 | 補助率 | 限度額 | 申請締切 |
|---|---|---|---|
| 耐震診断 | 11分の10 | 1戸5万円/1棟20万円 | 12月28日(月) |
| 耐震改修設計 | 3分の2 | 1戸10万円/1棟18万円 | 12月28日(月) |
| 耐震改修工事 | 2分の1 | 1戸115万円 | 12月15日(火) |
| 解体工事(耐震除却工事) | 3分の1 | 1戸70万円/1棟140万円 | 12月28日(月) |
締切に注意してください。耐震改修工事だけ12月15日で、他より2週間早いです。——市も「申請締切は、補助内容によって異なるのでご注意ください」と書いています。診断の締切に合わせて動くと、工事の申請に間に合いません。
補助金額は「補助対象費用×補助率」と「限度額」の低いほう。別途、床面積による上限もあります。なお大阪市はオンライン申請に対応しています。令和8年9月1日以降に受付する申請から、提出書類の一部が見直されましたので、古い手引きを見ないでください。
ひび割れ補修が対象になる場合があります
ここが、大阪市を調べていていちばん驚いたところです。耐震補助のページに、こう書かれています。
「※外壁改修工事や屋根改修工事のみを行う場合は、本補助制度の対象外です。
※耐震性の向上のため、壁補強工事と一緒に行う、外壁のひび割れ補修や屋根の軽量化については、補助対象となる場合があります。」
1文目は当然です。外壁や屋根だけの工事は対象外。——問題は2文目で、壁の補強と一緒にやるなら、外壁のひび割れ補修が補助対象になる「場合がある」と市が書いています。横浜市にも神戸市にも、この記述はありませんでした。
理屈は通っています。——壁を補強するために外壁を一部はがせば、当然その部分を直すことになります。ひび割れも、耐震の工事に必要な範囲なら一体のものとして扱われる、ということだと読めます。
ただし「場合があります」です。断定されていません。——どこまでが対象かは、設計の中身で変わります。期待して工事を始めてから外されるのがいちばん困るので、耐震改修を考えていて、外壁のひび割れも気になっている方は、設計の段階で市に確認してください(ひび割れの幅と壁の作り)。「塗装は出ない」ことは、変わりません。
外観の塗り替えに2分の1・300万円を出す制度が、別の課にありました
省エネと耐震だけを見ていると、大阪市は「塗装には出ない市」で終わります。ですが、担当する課を変えると答えが変わりました。——都市整備局企画部住宅政策課まちなみ環境グループの「地域魅力創出建築物修景事業」です。
「修景(しゅうけい)」とは何か。——まちなみに合わせて、建物の見た目を整えることです。単に新しくするのではなく、周りの町並みに合わせるのが条件になります。色や素材が自由に選べないのは、そのためです。
市の説明では、補助の中身はこうなっています。
「大阪市内にある既存建築物の外観改修等、修景工事費の一部」/補助対象費用の2分の1以内かつ上限300万円
この制度がめずらしいのは、対象区域の限定がないことです。——外壁の色や外観にお金を出す制度は、たいてい「重伝建地区の中だけ」「この10路線の沿道だけ」と区域で縛られます。大阪市の修景補助は、市内全域の既存建築物が入口に立てます。
何にお金が出るのか——要綱の別表1
補助対象費用は、修景補助金交付要綱の別表1で決まっています。外まわりに関わるところを抜き出します。
| 区分 | 要綱の書き方 |
|---|---|
| 外観そのもの | 「建築物の修景に係る工事費のうち、主として道路等に面する部分で通常望見できる範囲の外観に係る費用」 |
| 建築設備等修景費 | 「建築物の屋外に露出し、建築物の望見を阻害している給排水設備、空調設備、電気設備、広告物等の除去、隠ぺい又は改善に係る工事費」 |
| 外構修景費 | 「門、塀、さく、植栽、舗装、ライトアップ設備、看板等の整備、案内板、モニュメント等に要する工事費」 |
| 色彩修景費 | 「建築物又は周辺地域と著しく不調和な色彩の建築物における色彩の修景にかかる費用」 |
「色彩修景費」という項目が、そのまま塗り替えの話です。色を変える工事に、名前を付けて枠を用意している市はほとんどありません。門・塀・さくも、外観の工事と一緒にやるなら同じ枠に入ります。
対象になるのは「表から見えるところ」だけです。
市は「主として道路等に面する部分で通常望見できる範囲」と書いています。ただし救いもあって、「道路に面していなくても、道路から見え、かつ今後もその状態が維持される部分など」は該当する場合がある、とされています。裏面や、隣の建物で完全に隠れる面は対象外と考えてください。
ここが関門——有識者会議にかけられます
金額は大きいのですが、どんな家でも通るわけではありません。補助対象建築物の要件の1つ目に、こうあります。
地域の魅力創出に寄与・貢献するものとして、「地域資産となりうる建築物の価値・魅力がある」「良好なまちなみの形成や景観魅力の向上に寄与する」「人々の、地域への愛着・誇りの醸成につながる」「地域活力の向上につながる」——このすべてを満たすこと
そして手引きは、判断の仕方まで書いています。
「要件のうち、①については、有識者会議から意見を求めた上で判断します」
つまり、築15年の建売住宅を新しい色に塗り替えたい、という話では通りません。ここは正直に書きます。この制度は「大阪の景色をつくっている建物」のための枠です。
ただし、対象になった建物の顔ぶれを見ると、想像より敷居は低いです。市が公開しているモデル修景には、長屋がいくつも入っています。
| 建物 | 市の説明 |
|---|---|
| 林寺2丁目長屋(生野区) | 「昭和初期の長屋の様式を備えたもので、大阪市の昔ながらの景観を象徴する建物タイプの一つである長屋建築です」 |
| 播谷商店(阿倍野区) | 「本物件が位置する阿倍野区阪南町とその周辺は、多くの長屋が存在し、地域景観の個性となっています」 |
| 帝塚山スタジオ(住吉区) | 「地域の景観を特徴づけている邸宅と蔵、緑豊かな庭という典型的な構成を継承しており」 |
戦前の長屋、町家、看板建築、昭和初期の洋館めいた住宅。大阪市内には、まだ数え切れないほど残っています。「うちは古いだけの家だから」と思っている建物が、この制度の想定している建物です。
×逆に、はっきり外れるもの
・「国により文化財指定(重要文化財・国宝への指定)を受けていないこと」——格が高すぎると、この制度ではなく別の枠になります
・国・大阪府・大阪市が所有する建築物
・建築基準法その他法令に反しているもの
・同じ敷地で、過去にホープゾーン事業や大阪セレクション再生補助などの補助を受けている場合(別棟でも不可)
順番を間違えると、それだけで消えます
この制度は、工事を頼む前にやることが2つあります。順番はこうです。
| 順 | やること | 注意 |
|---|---|---|
| 1 | 修景相談(無料)——一般相談は予約不要・電話可。必要なら専門家が現地を見る | 「補助金交付申請にあたっては、専門家相談を受けていただく必要があります」 |
| 2 | 修景カルテの交付——専門家相談の内容をまとめた書類 | 「修景カルテの発行により、必ず補助金が交付されるものではありません」 |
| 3 | 事前協議申出書を提出→市が有識者会議に意見を聴く→事前協議経過書 | ここが実質の審査 |
| 4 | 補助金交付申請書→交付決定通知 | 「修景に関わる工事契約は原則、補助金交付決定通知書の受領後に行ってください」 |
| 5 | 工事契約・着工→工事着手届→完了実績報告→額の確定→請求 | 請求書は3月31日〆切 |
年度をまたげません。市の要件には「補助金交付申請書を提出する年度内に工事が完了し、補助金の請求書を同年度内に提出することが見込まれるもの」とあります。足場を組んでから相談に行くのでは、完全に手遅れです。
もう1つ、他の市では見ない条件があります。
「補助事業の完了後に、補助対象建築物や補助対象建築物が立地する地域についての魅力発信等が実施されるものであること」
直した後、その建物の魅力を発信することが条件です。市は生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪などとの連携を挙げています。塗って終わり、ではない制度だと分かった上で入口に立ってください。
なお、相談で受け取る修景カルテは「相談建物の譲渡や貸付を行う場合は、譲渡や貸付を受けられる方へ修景カルテを継承してください」とされています。売る予定がある建物でも、書類は捨てないでください。
問い合わせ先
大阪市都市整備局企画部住宅政策課(まちなみ環境グループ)
大阪市北区中之島1-3-20 大阪市役所6階/電話06-6208-9631
※省エネ・耐震の窓口(民間住宅助成グループ 電話06-6208-9228)とは別のグループです。「外壁塗装の補助はありますか」と電話すると、省エネ側の担当につながって「ありません」で終わる可能性があります。修景の話だと伝えてください。
横浜・神戸と並べると、大阪市の位置が見えます
当サイトは検索の多い市から順に、同じ手順で調べています。3市を並べると、こうなりました。
| 市 | 塗装への補助 | 省エネ改修の制度 | 耐震改修(工事) |
|---|---|---|---|
| 横浜市 | なし(遮熱・断熱タイプ含めて明記) | 市単独の補助は確認できず | 115万円(非課税155万円) |
| 神戸市 | なし(市がネット記事の書き方に反論) | 市単独の補助は確認できず | 115万円(所得制限あり) |
| 大阪市 | なし(塗装工事を名指しで除外) | あり(最大70万円) | 115万円 |
気づくことが2つあります。
ひとつ、3市とも耐震改修工事の上限が115万円で同じでした。——偶然ではなく、国の補助の枠組みが共通しているからだと考えられます。ということは、他の市を調べても、この額の近くに落ち着く可能性が高いということです。
ふたつ、塗装への補助は3市とも「なし」でした。——しかも3市とも、わざわざ塗装を名指しして除外しています。それだけ「塗装に補助が出る」と思って問い合わせる人が多い、ということだと思います。
その後に調べた東大阪市は、耐震改修の上限が105万円で、115万円から外れていました。さらに「耐震改修工事に併せて行うリフォーム工事等は補助の対象外となります」と明記しています。同じ大阪府内でも、市によって作り方が違います。
塗装だけなら、補助は無い前提で動く
窓の断熱改修も耐震改修もやらない。外壁を塗るだけ。——この場合、大阪市から出るお金はありません。探す時間を、金額そのものに使ってください。
| やること | 効き方 |
|---|---|
| 同じ条件で2〜3社に出してもらう | ここがいちばん動きます。大阪市は業者の数が多く、そのぶん金額の幅も広くなります。見積もりを並べる/この金額は妥当か |
| 窓の工事を検討中なら、順番を合わせる | 省エネ補助は窓が入口です。窓をやる年に外壁も塗れば、足場と職人の出入りが1回で済みます |
| 耐震診断だけ先に受ける | 診断は補助率11分の10・1戸5万円まで。評点が分かれば、次の判断がはっきりします |
| 屋根と外壁を分けない | 足場は塗る面積が小さくてもほぼ同じだけかかります(屋根塗装の相場) |
大阪市が冷たいわけではありません。——むしろ省エネ改修に最大70万円を出している時点で、手厚いほうです。当サイトが東海3県の43市町を調べたときも、いま住んでいる家の塗り替えだけで補助が使えたのは2市だけでした(43市町を調べた結果)。同じ大阪府では堺市も調べています。
国の補助金なら使えますか
市の制度に条件が付くと分かると、次に出てくるのがこの質問です。先に答えを書きます。外壁塗装そのものに出る国の補助金は、ありません。
よく名前が挙がるみらいエコ住宅2026事業も、対象は窓などの開口部の断熱改修、躯体の断熱改修、給湯器といった設備です。塗り替えは対象工事に入っていません。
まぎらわしいのが「躯体の断熱改修」です。これは壁・天井・床に断熱材を入れる工事のことで、断熱塗料や遮熱塗料を塗ることではありません。「外壁が対象」という説明だけを見て、塗り替えも入ると思ってしまう方がいます。
窓の断熱や給湯器の交換を同時にやるなら、その部分は対象になり得ます。ただし申請には「住宅省エネ支援事業者」に登録した業者が工事を請け負う必要があり、予算の上限に達した時点で受付が終わります。くわしくは国の制度と外壁塗装の関係にまとめました。
よくある質問
大阪市の外壁塗装助成金は、いくらもらえますか?
ふつうの住宅では0円です。——省エネ改修の補助(最大70万円)は「外壁の塗装工事(断熱・遮熱塗装工事)は補助対象外」、耐震改修の補助(工事115万円)も「外壁改修工事のみを行う場合は対象外」と明記されています。ただし都市整備局の修景補助だけは、外観の修景に2分の1・上限300万円が出ます。こちらは有識者会議にかけて判断されるため、戦前の長屋や町家など「大阪の景色をつくっている建物」が対象です。
遮熱塗料を使えば、省エネ改修の補助が使えますか?
使えません。——市が「(断熱・遮熱塗装工事)」とカッコ書きで名指しして除外しています。この説明をしてくる会社があれば、市のページのこの一文を見せてください。
外壁に断熱材を入れる工事なら対象ですか?
対象になり得ます。——補助対象工事に「躯体等(天井、屋根、外壁又は床)の断熱改修工事」が入っています。ただし、居間を含む2つ以上の居室の窓をすべて断熱改修することが前提です。外壁の断熱だけでは申請できません。
窓は1か所だけでもいいですか?
足りません。——「居間を含む2つ以上の居室における外気に接する窓すべて」が条件です。居間ともう1部屋、その部屋の外に面した窓を全部やる必要があります。
国の補助金と両方もらえますか?
重複する部分は無理です。——市が「本事業と補助対象が重複する国の補助制度との併用はできません」と書いています。国の住宅省エネ関連の事業を使うなら、どちらが得かを先に比べてください。
耐震改修と一緒なら、外壁塗装も補助されますか?
塗装は出ません。——ただし「壁補強工事と一緒に行う、外壁のひび割れ補修や屋根の軽量化については、補助対象となる場合があります」とあります。ひび割れ補修と塗装は別なので、そこは分けて考えてください。
締切はいつですか?
耐震のほうは、補助の種類で違います。耐震改修工事が12月15日(火)、診断・設計・解体が12月28日(月)。いちばん早い12月15日を基準に動くのが安全です。省エネのほうは4月1日から受付中です。
区によって違いますか?
変わりません。大阪市24区で共通の制度です。問い合わせは都市整備局 企画部 住宅政策課(06-6208-9228)が窓口になります。
空き家を買って直す場合はどうですか?
「空家利活用改修補助制度」という別の制度があります。——当サイトではまだ中身を確認できていないので、ここでは「ある」ことだけをお伝えします。空き家の取得を検討している方は、市のページか窓口で確かめてください。東海3県で調べたときも、空き家系の制度は外壁の改修が対象に入っていることがありました。
補助が出ないぶん、安い会社を選べばいいですか?
安さの中身を見てください。——大阪市は業者の数が多く、金額の幅も広くなります。安い見積もりは、たいてい引き算でできています。下塗りの回数、付帯部をどこまで含むか、足場の種類。同じ範囲で比べていないなら、安いのは当たり前です(見積書の見方)。範囲を後から減らすのは正当な調整ですが、工程を減らすのは別の話です(手抜き工事の見抜き方)。
大阪府全体の状況は、府のページにまとめました。——府の断熱補助(補助率5分の4)がなぜ塗装に届かないのか、政令市2つがどう書いているのか、塗装が対象になる数少ない例はどこか。大阪府の外壁塗装助成金まとめをご覧ください。
修景補助は、普通の一戸建てでも使えますか?
築15年の建売住宅を好きな色に塗り替える、という使い方はできません。——市は補助対象建築物の1つ目の要件を「地域資産となりうる建築物の価値・魅力がある」ことなどとし、「要件のうち、①については、有識者会議から意見を求めた上で判断します」と書いています。ただし過去のモデル修景には長屋が何軒も入っています。戦前の長屋・町家・看板建築なら、まず修景相談(無料・電話可)で聞く価値があります。
修景補助を使いたい場合、最初に何をすればいいですか?
業者に見積もりを頼む前に、市の修景相談に電話してください。——都市整備局企画部住宅政策課まちなみ環境グループ(電話06-6208-9631)です。一般相談は予約不要。市は「補助金交付申請にあたっては、専門家相談を受けていただく必要があります」としており、専門家相談で交付される修景カルテが事前協議の必要書類になります。工事契約は交付決定通知の受領後です。
家の裏側の壁も、修景補助の対象になりますか?
原則として対象外です。——対象は「主として道路等に面する部分で通常望見できる範囲の外観に係る費用」に限られます。ただし市は「道路に面していなくても、道路から見え、かつ今後もその状態が維持される部分など」は該当する場合がある、とも書いています。裏面まで塗る費用のうち、補助が乗るのは表から見える範囲だけと考えて見積もりを分けてもらってください。
塗り替えで固定資産税は上がりません。下がりもしません。上がるのはどんな工事なのかを、外壁塗装と固定資産税で条文から確かめています。
参考にした情報
- 大阪市「大阪市住宅省エネ改修促進事業(都市整備局)」ページ番号605413(2026年4月1日/原文=「※外壁の塗装工事(断熱・遮熱塗装工事)及び屋根の葺替工事は補助対象外です。」「※高効率給湯機やLED照明等の設備改修のみの工事は補助対象外です。」「※本事業と補助対象が重複する国の補助制度との併用はできません。」「窓(居間を含む2以上の居室における外気に接する窓すべて)の断熱改修工事を実施していただく場合に限り、躯体等(天井、屋根、外壁又は床)や設備等の省エネ改修工事も補助の対象となる場合があります。」)
- 大阪市「大阪市住宅省エネ改修促進事業 補助の内容」ページ番号675872(補助率と限度額=省エネ基準レベル2/5・30万円、ZEHレベル4/5・70万円/対象建物の要件=昭和56年6月1日以降の着工等/部分改修の要件/補助対象工事一覧/モデル工事費の表)
- 大阪市「民間戸建住宅等の耐震診断・改修等補助制度」ページ番号370839(令和8年度の補助内容・補助率・限度額・申請締切の表/「令和8年度より耐震改修工事および解体(耐震除却)工事の限度額等を拡充しています」/「令和8年9月1日以降に受付する申請について、提出書類の一部を見直しました」/「※外壁改修工事や屋根改修工事のみを行う場合は、本補助制度の対象外です。」「※耐震性の向上のため、壁補強工事と一緒に行う、外壁のひび割れ補修や屋根の軽量化については、補助対象となる場合があります。」)
- 大阪市「地域魅力創出建築物修景事業 地域魅力の創出につながる建築物の外観改修に対する補助制度(修景補助)」ページ番号407873(補助額=補助対象費用の2分の1以内かつ上限300万円/補助対象費用=「大阪市内にある既存建築物の外観改修等、修景工事費の一部」/「修景に関わる工事契約は原則、補助金交付決定通知書の受領後に行ってください」)
- 大阪市都市整備局「大阪市地域魅力創出建築物修景事業 申請の手引き」2024年4月(補助対象費用=修景補助金交付要綱 別表1/建築設備等修景費・外構修景費・色彩修景費/補助対象建築物の要件=要綱第3条/「要件のうち、①については、有識者会議から意見を求めた上で判断します」/制度の流れ=修景相談→修景カルテ→事前協議→交付申請→請求書は3月31日〆切/モデル修景の事例)
- 問い合わせ=大阪市 都市整備局 企画部 住宅政策課 民間住宅助成グループ 電話06-6208-9228/修景補助=同課 まちなみ環境グループ 電話06-6208-9631
- 最終確認日:2026年9月4日(修景補助を追記)。制度は年度で変わり、締切も補助の種類ごとに違います。申し込む前に、必ず市の公式ページと担当課で最新の内容をご確認ください。
- 大阪市の公式ページを開く——金額と受付状況は年度で変わります。申請の前に、必ずここで最新の内容を確かめてください