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岡山市の外壁塗装に助成金は出る?——出ません。検索1位に出る制度は、別のものです
3つの地区だけ出ます外観の修景に3分の2・最大200万円
- 紛らわしい制度
- 検索1位の「すこやか住宅リフォーム助成事業」はバリアフリー改造の制度です
- 耐震
- 5分の4・115万円(診断の自己負担1万円)
- 空き家
- 3分の1・60万円/地域活性化型は3分の2・150万円
- 例外
- 出石町・庭瀬撫川・西大寺観音院周辺の3地区なら、修景施設整備費補助で外観に3分の2・合計200万円まで(色彩の修景は20万円)。ただし街づくり協定の締結者に限られます(都市景観係)
「岡山市 外壁塗装 助成金」で検索すると、1位に岡山市の公式ページが出てきます。——「岡山市すこやか住宅リフォーム助成事業」。名前だけ見ると使えそうですが、中身はバリアフリー改造の制度です。対象は介護保険の要介護・要支援認定を受けている方か、身体障害者手帳2級以上の方。外壁塗装は入っていません。——このページでは、岡山市で本当に使える枠がどこにあるのかを、市の情報で確かめて並べます。
補助が出ても出なくても、次に気になるのは総額です。——30坪だといくらか/岡山の外壁塗装 悪質業者リスト
このページの内容全11項目
先に結論——塗装単体に出る制度はありません
①岡山市に、外壁塗装単体で使える助成金はありません
②検索1位の「すこやか住宅リフォーム助成事業」はバリアフリー改造の制度です——介護保険の認定か身体障害者手帳が前提
③耐震は、診断の自己負担が1万円。改修は5分の4・115万円
④空き家なら3分の1・60万円——地域活性化型は3分の2・150万円
⑤窓口が3つに分かれています——福祉援護課/建築指導課/空家対策推進室
先にお伝えします。住宅の窓口とは別に、都市景観係に「修景施設整備費補助」という制度があります。出石町・庭瀬撫川・西大寺観音院周辺の3地区で、外観の工事に3分の2・合計200万円まで(色を変えるだけなら20万円まで)。ただし地区の街づくり協定を結んでいることが条件です。→修景施設整備費補助へ
「岡山市 リフォーム補助金」で調べても、行き着く先は同じです。——岡山市は、調べ方をまちがえやすい市です。——検索して最初に出てくるのが市の公式ページなので、「あるんだ」と思ってしまう。ところが中を読むと、対象になる人がかなり限られています。
当サイトは全国の市区を同じ手順で調べてきましたが、同じことが練馬区でも起きていました。——1位に出る「練馬区住宅改修支援事業」は、お金の制度ではなく区内事業者の名簿でした。名前から中身を推測しないほうがいいということです。
1位に出る「すこやか住宅リフォーム助成」は、バリアフリーの制度です
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象者 | 介護保険の要介護・要支援認定を受けている方、または身体障害者手帳2級以上の視覚・肢体障害のある方 |
| 対象工事 | 浴室、洗面所、便所、玄関、廊下、階段、居室、台所、外部進入路などの改造工事。外壁塗装は記載されていません |
| 助成額 | 70万円が限度。介護保険や障害者用具給付を受ける場合は20万円減額され、上限50万円 |
| 回数 | 原則として一世帯で1回限り |
| 対象外 | 新築から3年以内の改造工事 |
| 窓口 | 保健福祉局保健福祉部 福祉援護課 管理係 086-803-1216。着工前に、管轄の各福祉事務所または各支所へ相談 |
制度の名前に「リフォーム」と入っているのが、まぎらわしいところです。——実際は福祉の制度です。だから窓口も建築や住宅ではなく福祉援護課で、相談先は市内10か所の福祉事務所・支所になります。
そして、外壁塗装が入らない理由が、対象外の欄にはっきり書かれています。
「新築又は改築・増築、維持補修的な工事、部屋の模様替え工事は助成対象となりません。」
(岡山市すこやか住宅リフォーム助成事業/対象工事の注記)
「維持補修的な工事」——外壁の塗り替えは、まさにこれに当たります。——建物を今の状態のまま保つための工事だからです。この制度が出すのは「対象者の自立の助長、介護者の負担軽減が図られる工事」で、目的がまったく違います。
当サイトが調べたなかで、「なぜ塗装に出さないのか」を説明している市はほかにもありました。——静岡市は「住宅をお持ちでない市民の皆様との公平性」を理由に挙げ、名古屋市は外壁の塗り替えを「住宅の性能維持」に分類して、「機能向上」のリフォームとは別扱いにしていました。岡山市の「維持補修的な工事」も、同じ線引きです。
対象工事にも、もうひとつ縛りがあります。——「…工事のうち要綱で定められた標準的仕様の工事に限ります。」バリアフリーの工事なら何でもいいわけではなく、要綱に載っている仕様のものだけということです。
そのほかの対象外は、こう書かれています。——「助成決定前に着手又は完了している改造工事は助成対象になりません。」「住宅の新築から3年以内に行う改造工事(住宅・外構など)は助成対象となりません。」
対象工事の一覧に「外部進入路」が入っているので、外まわりが全部だめというわけではありません。——ただしそれは、玄関までのアプローチを車いすで通れるようにする、といった工事のことです。外壁の塗り替えとは目的が違います。
助成率は、介護保険の負担割合で決まります。——市が表で公開しています。
| 助成対象者 | 助成率 |
|---|---|
| 岡山市介護保険負担割合が3割の方 | 10分の7 |
| 岡山市介護保険負担割合が2割の方 | 10分の8 |
| 岡山市介護保険負担割合が1割の方 | 10分の9 |
| 岡山市障害者日常生活用具給付事業実施要綱に規定する住宅改修費を受けることができる方 | 10分の9 |
| 生活保護法に基づく生活扶助を受けている世帯に属する方 | 10分の10 |
市長が適当と認める額から、この区分に応じて助成額を算定。助成額は70万円が限度。岡山市すこやか住宅リフォーム助成事業より。
「介護保険の負担割合で助成率が変わる」という決め方は、当サイトの市区ページ(2026年9月11日時点)ではほかに見当たりません。——隣の倉敷市/津山市は世帯の所得税額で5段階(生活保護は全額、非課税は3分の2.5…)に分けていました。同じ岡山県内でも、どの数字を基準にするかが違います。
ご家族に該当する方がいる場合は、確かめる価値があります。——上限70万円は、当サイトが調べたバリアフリー系の助成のなかでも高いほうです。ただし着工前の相談が前提で、申請から完了までを同じ年度内(4月1日から翌3月31日)に終える必要があります。年度途中で予算がなくなった場合は、その時点で事業終了とされています。
助成金は、施主ではなく施工業者に支払われます
「工事完了に伴う書類提出後、市職員が申請どおりに工事が行われたか現地にて完了確認を行います。完了確認後、市から助成金を施工業者にお支払いします。」
(岡山市すこやか住宅リフォーム助成事業)
業者に直接払う形は、代理受領として柏市・福岡市など多くの市にもあります(渋谷区は協定事業者へ必ず直接交付)。——ほとんどの市は施主が全額を払い、あとから補助金が施主の口座に振り込まれます。明石市は「実績報告受付後、約1か月で口座に振り込み」、春日部市は「振り込みまで1ヶ月程度」でした。
岡山市のこの制度は、市が業者に直接払います。——施主が立て替える必要がないぶん、資金の面では楽です。いっぽうで業者がこの制度の手続きに慣れている必要があります。
お金の渡り方には、もうひとつ仕掛けがあります。——市は「助成決定後、すこやか住宅リフォーム助成決定通知書及び助成券を交付します」としています。「助成券」という紙が出るのです。工事完了届のときに「工事完了届、請求書、助成券、工事完成写真」を提出する流れになっていて、その助成券が、市から業者へ支払うための仕組みだと読めます。
審査にかかる日数も公表されています。——「書類に不備等がなければ、約3週間で助成決定します。」そして「助成決定通知書が交付されてから着工してください。」
そして「市職員が現地にて完了確認」。——書類だけでなく、人が見に来ます。当サイトが調べた市では、川口市が申請者の資格に「リフォームした箇所の立ち入り検査の立ち合いに応じられる方」を入れていましたが、岡山市は全件で現地確認をする書き方になっています。
耐震——診断の自己負担は1万円、改修は5分の4・115万円
岡山市で、家の状態によって開く可能性がいちばん高いのがこの枠です。
| 区分 | 補助率(一般) | 限度額 | 高齢者等の場合 |
|---|---|---|---|
| 耐震診断 | 診断経費9万円のうち8万円を補助=自己負担1万円(延床面積200㎡超は10万円のうち8万8千円) | —— | |
| 全体改修 | 5分の4 | 115万円 | 5分の4 |
| 部分改修 | 2分の1 | 80万円 | 5分の4 |
| 耐震シェルター | 2分の1 | 80万円 | 5分の4 |
| 防災ベッド | 2分の1 | 80万円 | 5分の4 |
対象=岡山市内の一戸建て住宅(店舗兼用可。店舗部分が延床面積の2分の1未満)、昭和56年5月31日以前に建築着工、木造軸組構法等(丸太組工法・認定工法を除く)、地上2階以下。受付は令和8年4月13日から11月30日まで、先着順・予算で締切(診断と補強計画の同時申請は9月30日まで)。都市整備局住宅・建築部建築指導課 建築安全推進係 086-803-1445。
診断の自己負担が1万円というのは、かなり手が届きやすい設定です。——当サイトが調べた市では無料のところもあれば、5万円まで補助という市もありました。岡山市は「金額を先に示す」形になっています。
そして、部分改修と耐震シェルターの補助率が「高齢者等なら5分の4」に上がります。——一般だと2分の1です。家全体をやり直すのが難しい場合に、この差は効きます。
耐震の補助は、外壁塗装には出ません。——ただし壁の補強工事に伴う外壁の補修については、市によって扱いが分かれます。姫路市や大阪市は「耐震性の向上のため、壁補強工事と一緒に行う外壁のひび割れ補修や屋根の軽量化については補助対象となる場合があります」と書いています。岡山市の公開ページにこの記述は見当たりませんでした。耐震と塗装をまとめて考えているなら、建築指導課(086-803-1445)に工事の中身を伝えて確かめてください。
空き家なら3分の1・60万円。地域活性化型は3分の2・150万円
実家が空き家になっている、これから住む予定がある——という場合は、別の枠が開きます。
| 制度 | 補助率 | 上限 | 受付 |
|---|---|---|---|
| 空家等適正管理支援事業(リフォーム) | 3分の1(千円未満切り捨て) | 60万円(子育て世帯は70万円。令和8年度分は終了) | 令和8年5月1日〜12月18日 |
| 同(地域活性化) | 3分の2 | 150万円 | 令和8年5月1日〜12月18日 |
対象工事=「耐震改修等」「バリアフリー改修」「省エネルギー改修」のいずれかを含む工事で、経費合計が60万円以上のもの。附帯工事として家財搬出処分や清掃も対象。対象者=空き家の所有者または承諾を得た賃借人(個人)、市税を滞納していない方など。改修後、賃貸・売却・自己または親族居住のいずれかで活用することが条件。市街化調整区域は賃貸等が制限される場合あり。都市整備局住宅・建築部建築指導課 空家対策推進室 086-803-1410。
ここでも、外壁塗装だけでは通りません。——「耐震改修等」「バリアフリー改修」「省エネルギー改修」のどれかを含んでいる必要があります。ただし「含む工事」なので、そのうえで外壁を直すなら、工事全体の一部として計算に入る可能性はあります。ここは市に確かめてください。そのうえで、工事そのものの金額は同じ条件で2〜3社に出してもらうと見えてきます。
地域活性化型の3分の2・150万円は、当サイトが見てきた空き家系の補助のなかでも大きいほうです。——神戸市や鹿児島市にも空き家の枠がありましたが、150万円という額は目立ちます。ただし条件が細かいので、使えるかどうかは空家対策推進室で確かめるところからです。
窓口が3つに分かれています
| 制度 | 窓口 | 電話 |
|---|---|---|
| すこやか住宅リフォーム助成事業(バリアフリー) | 保健福祉局 保健福祉部 福祉援護課 管理係 | 086-803-1216 |
| 木造住宅の耐震診断・耐震改修 | 都市整備局 住宅・建築部 建築指導課 建築安全推進係 | 086-803-1445 |
| 空家等適正管理支援事業(リフォーム) | 都市整備局 住宅・建築部 建築指導課 空家対策推進室 | 086-803-1410 |
同じ「住まいの補助」でも、局から違います。——バリアフリーは福祉、耐震と空き家は都市整備。しかも耐震と空き家は同じ建築指導課の中で係が分かれていて、電話番号も別です。
だから、電話で聞くときは工事の中身を先に言ってください。——「外壁の塗り替えを考えているのですが、使える補助はありますか」。制度名を出すより、そのほうが正しい部署に回してもらえます。
当サイトが全国を調べてきて分かったのは、リフォーム助成の窓口が「住宅の課」とは限らないということです。——明石市は商工政策課、越谷市は経済振興課、岡山市のバリアフリーは福祉援護課。制度の目的が違えば、担当する部署も変わります。下関市は空き家が住宅政策課、耐震とブロック塀が建築指導課に分かれています。
隣の倉敷市はどうか——住宅課が「ありません」と明記
岡山市の次によく検索されているのが倉敷市です。——こちらも確かめました(詳しくは倉敷市のページにまとめています)。
「※倉敷市住宅課には、住宅のリフォームや外壁塗装等に関する補助金制度はありません。」
(倉敷市「お住まいに関する補助金・制度(一般向け)」ページ冒頭/建築部 住宅課 086-426-3531)
ページの冒頭に、この一文が置かれています。——そして倉敷市は、その下に「どこに聞けばいいか」を並べています。
| 相談したいこと | 倉敷市の窓口 |
|---|---|
| 介護保険に関わるリフォーム | 介護保険課 |
| 障がい福祉に関わるリフォーム | 障がい福祉課 |
| 耐震 | 建築指導課 |
| 太陽光パネルや蓄電池など地球温暖化対策 | 地球温暖化対策室(086-426-3394) |
岡山市とまったく同じ構造です。——「住宅の維持のための補助」という枠が、そもそも無い。あるのは福祉・防災・環境の3方向で、外壁の塗り替えはそのどれにも当てはまりません。
倉敷市の住宅課のページに載っている制度も、国の「みらいエコ住宅2026事業」や住宅性能表示制度、長期優良住宅認定制度など、市の補助金ではないものが中心でした。——市として出すお金の枠が無い、ということです。
この「窓口の振り分け表」は、他の市を調べるときにも使える形です。——市のサイトで「リフォーム 補助」と検索して、住宅の部署のページに『ありません』と書いてあったら、そこで終わりにしないでください。倉敷市のように別の課へ案内していることがあります。福祉・耐震・環境の3方向を当たれば、たいてい全部拾えます。
3つの地区なら、外観の工事に3分の2・最大200万円が出ます
ここまで「岡山市に塗装単体の制度はありません」と書いてきました。それは住宅の窓口の話です。——都市整備局 都市・交通部 都市計画課 都市景観係(086-803-1373)には、建物の外観そのものにお金を出す制度があります。修景施設整備費補助です。
根拠は岡山市街なみ環境整備事業における修景施設整備費補助金交付要綱。「修景」の定義がはっきり書かれています。
「この要綱に定めた基準に基づき,建築物等の外観を伝統的建築様式等に合わせて行う新築,増築,改築,修繕,模様替その他の行為をいう」
金額——項目ごとに上限、合計は1敷地200万円
補助率は3分の2。要綱の別表第2から、外まわりに関わるところを抜き出します。
| 項目 | 補助対象経費 | 限度額 |
|---|---|---|
| 住宅等修景費 | 住宅等の新築,増築,改築,大規模な修繕及び大規模な模様替に係る工事費のうち,外観に係る経費(屋根に関しては構造上一体のものの全体とする。) | 200万円 |
| 色彩修景費 | 周辺地域と著しく不調和な色彩の住宅等の外観における色彩の修景費 | 20万円 |
| 外構修景費 | 門,塀,さく,生垣等の整備に要する工事費 | 50万円 |
| 建築設備等修景費 | 住宅等の屋外に露出し景観を阻害している給排水設備,空調設備,電気設備,広告物等の除去・隠ぺい又は改善に係る工事費 | 20万円 |
| 建築設計費 | —— | 10万円 |
市の計算方法はこうです。「補助金額は,別表第2左欄に掲げる項目に応じ,同表中欄の補助対象経費に3分の2を乗じて得た額で,同表右欄の限度額を上限とする。ただし,それらの合計金額は,同一敷地ごとに200万円を上限とする」。1万円未満の端数は切り捨てです。
「色彩修景費」は20万円までです
塗り替えだけを考えるなら、当てはまるのは色彩修景費(20万円)のほうです。200万円の枠は「大規模な修繕・大規模な模様替」の外観部分——屋根の葺き替えや外壁の張り替えを含む、大がかりな工事が想定されています。
また要綱の注に「道路等公共施設から見える外観部分に係る工事を補助対象とする」とあり、裏側は入りません。
対象は3地区。しかも「協定を結んでいること」が条件です
| 補助対象地区 |
|---|
| 出石町地区(岡山城・後楽園の西、旧城下町の一角) |
| 庭瀬・撫川地区(庭瀬往来・庭瀬城跡のあたり) |
| 西大寺観音院周辺地区(会陽=はだか祭りの西大寺) |
この3地区の中でも、誰でも申請できるわけではありません。要綱は補助事業者の要件を3つ挙げています。
①補助対象地区内の土地所有者等
②協定締結者(庭瀬・撫川地区においては庭瀬往来まちづくり協定締結者に限る)
③市税を滞納していない者
②が実質の関門です。地区の住民が結んだ街づくり協定に調印していることが条件になります。出石町地区なら出石町一丁目地区景観まちづくり協定の第5条に定める基準に適合すること、と要綱に書かれています。まず「うちは協定に入っているか」を都市景観係に確認するのが最初の一歩です。
修景基準もかなり細かく決められています。出石町地区の伝統的和風建物なら、階数は地上3階まで、構造は原則として木造・塗屋造・真壁造、屋根は切妻・入母屋——といった具合です。好きな色、好きな形にはできません。ただし市は「修景施設の整備に対する補助は,景観上整備効果の高い修景についても部位ごとに認められるものとする」ともしていて、建物全体を一度に直さなくても、部位ごとに認められる余地はあります。
×そのほかの条件
・交付回数は同一敷地内の建築物等について2回まで(別表第2の各項目は1回限り)
・「他の補助制度の対象となる部分に係る修景」は対象外——耐震や空き家の補助と同じ部分には二重に使えません
・申請には工事見積書・現況のカラー写真・土地所有者等であることを証する書類・街づくり協定の同意書の写し・市税の完納証明書が要ります
この3地区の外にお住まいなら、この制度は使えません。その場合の答えは、このページの上半分——耐震(5分の4・115万円)と空き家の補助のほうです。
助成が無い前提で、費用を下げる
岡山市と倉敷市に共通しているのは、「住宅の維持のための補助」が無いことです。——だから塗り替えの費用は、制度ではなく段取りで決まります。
| やること | 効き方 |
|---|---|
| まず3方向を当たる | 福祉(介護保険の認定・障害者手帳)/防災(昭和56年5月以前の木造)/空き家。このどれかに当てはまれば、枠が開きます。当てはまらないなら、そこで探すのをやめて次へ |
| 業者の所在地の縛りが無いことを活かす | 岡山市にも倉敷市にも「市内の業者に限る」という条件がありません。制度がある市はたいていこの縛りがあるので、選べる会社の数はむしろ多い(どこに頼むか/一括見積もりサービスを比べる) |
| 数量(㎡)の入った見積書をもらう | 外壁◯㎡、屋根◯㎡、付帯部◯m。「外壁塗装一式」では2社を並べても比べられません(塗装面積の出し方/見積書チェック) |
| 外壁と屋根はまとめる | 足場代が1回で済みます(屋根塗装の費用) |
| 耐震診断だけ先に受けておく | 昭和56年5月31日以前の木造なら自己負担1万円。塗る前に家の状態を知る材料になります |
いちばん上の行が大事です。——「制度があるかどうか」を延々と調べるより、3方向を当たって当てはまらないと分かったら、そこで切り上げるほうがいい。その時間を見積もりの比較にまわしたほうが、金額はずっと動きます。
「岡山市の助成金が使えます」と言われたら、制度名と、自分が対象になるかを聞いてください。——「すこやか住宅リフォーム助成」の名前が出たら、介護保険の認定か身体障害者手帳が前提です。該当しないなら使えません(点検商法の見分け方/概算を先に見る)。
よくある質問
岡山市に、外壁塗装の助成金はありますか?
外壁塗装単体を対象にした助成はありません。市の制度は、高齢者・障害のある方向けのバリアフリー改造(すこやか住宅リフォーム助成事業)、耐震、空き家の活用が中心です。
検索1位の「すこやか住宅リフォーム助成事業」は使えませんか?
対象になる方が限られます。介護保険の要介護・要支援認定を受けている方、または身体障害者手帳2級以上の視覚・肢体障害のある方がいる世帯が対象です。工事の内容も浴室・洗面所・便所・玄関・廊下・階段・居室・台所・外部進入路などの改造で、外壁塗装は記載されていません。
すこやか住宅リフォーム助成は、いくら出ますか?
助成額は70万円が限度です。ただし介護保険や障害者用具給付を受ける場合は20万円が減額され、上限50万円になります。原則として一世帯で1回限りです。
助成金は自分の口座に振り込まれますか?
振り込まれません。市は「完了確認後、市から助成金を施工業者にお支払いします」としています。施主が立て替えて後から受け取る形ではありません。
工事のあとに市が見に来ますか?
来ます。市は「工事完了に伴う書類提出後、市職員が申請どおりに工事が行われたか現地にて完了確認を行います」としています。
耐震診断はいくらかかりますか?
自己負担は1万円です。診断経費9万円のうち8万円が補助されます。延床面積200㎡超の場合は、診断経費10万円のうち8万8千円が補助されます。
耐震改修の補助はいくらですか?
全体改修で補助率5分の4・限度額115万円です。部分改修・耐震シェルター・防災ベッドは2分の1・限度額80万円で、高齢者等の場合は補助率が5分の4になります。
耐震の対象になる家は?
岡山市内の一戸建て住宅で、昭和56年5月31日以前に建築着工したもの、木造軸組構法等(丸太組工法・認定工法を除く)、地上2階以下です。店舗兼用は店舗部分が延床面積の2分の1未満なら対象です。
耐震の受付はいつまでですか?
令和8年度は4月13日から11月30日までで、先着順・予算で締切です。診断と補強計画の同時申請は9月30日までとなっています。
空き家を直す場合は使えますか?
空家等適正管理支援事業(リフォーム)が使えます。工事費の3分の1・上限60万円です。ただし耐震改修等・バリアフリー改修・省エネルギー改修のいずれかを含み、経費合計が60万円以上であることが条件です。
地域活性化型というのは何ですか?
空家等適正管理支援事業の別枠で、補助率が3分の2・上限150万円です。受付は令和8年5月1日から12月18日までとなっています。
遮熱塗料なら何かの補助が使えますか?
岡山市の制度では使えません。すこやか住宅リフォーム助成はバリアフリー改造、空家の補助は耐震・バリアフリー・省エネのいずれかを含む工事が対象で、塗装単体は入っていません。
「岡山市の助成金が使えます」と言われました
制度名と、自分が対象になるかを聞いてください。「すこやか住宅リフォーム助成」の名前が出たら、介護保険の認定か身体障害者手帳が前提です。該当しないなら使えません。
助成が無いなら、どこで費用を下げますか?
見積もりを2〜3社ならべることです。岡山市には業者の所在地の縛りもないので、選べる会社の範囲は制度がある市より広くなります(この金額は妥当か)。
岡山県全体の状況は、県のページにまとめました。——県が「住宅のリフォームと併せて耐震改修工事を行う場合、耐震改修に関する工事費のみが補助の対象となります」と明記していること、県の断熱キャンペーンが窓だけで2026年7月31日に新規受付を終えたこと、「助成金が出る24自治体」という一覧をどう読むか。岡山県の外壁塗装助成金まとめをご覧ください。
岡山市で外壁の工事にお金が出る制度は本当にありませんか?
3つの地区なら出ます。修景施設整備費補助で、補助率は3分の2、限度額は住宅等修景費が200万円、色彩修景費が20万円、外構修景費が50万円です。合計は「同一敷地ごとに200万円を上限とする」とされています。対象は出石町地区、庭瀬・撫川地区、西大寺観音院周辺地区の3つで、地区の街づくり協定の締結者であることと市税を滞納していないことが条件です。窓口は都市整備局都市・交通部都市計画課 都市景観係、電話086-803-1373です。
修景の補助で、好きな色に塗り替えられますか?
できません。市は修景を「この要綱に定めた基準に基づき,建築物等の外観を伝統的建築様式等に合わせて行う新築,増築,改築,修繕,模様替その他の行為」と定義しています。出石町地区なら出石町一丁目地区景観まちづくり協定の基準に適合することが要り、構造や屋根の形まで基準があります。また要綱の注に「道路等公共施設から見える外観部分に係る工事を補助対象とする」とあり、裏側は対象外です。
塗り替えで固定資産税は上がりません。下がりもしません。上がるのはどんな工事なのかを、外壁塗装と固定資産税で条文から確かめています。
参考にした情報
- 岡山市「修景施設整備費補助」(都市整備局都市・交通部都市計画課 都市景観係 電話086-803-1373/補助対象地域=出石町地区・庭瀬撫川地区・西大寺観音院周辺地区)
- 岡山市「岡山市街なみ環境整備事業における修景施設整備費補助金交付要綱」平成30年3月20日(第2条=修景の定義「建築物等の外観を伝統的建築様式等に合わせて行う新築,増築,改築,修繕,模様替その他の行為」/第5条=補助事業者の要件=土地所有者等・協定締結者・市税を滞納していない者/第7条=同一敷地内で2回まで、別表第2の各項目は1回限り、他の補助制度の対象部分は対象外/第8条=3分の2・「合計金額は,同一敷地ごとに200万円を上限とする」/別表第2=住宅等修景費200万円・外構修景費50万円・色彩修景費20万円・建築設備等修景費20万円・建築設計費10万円/注「道路等公共施設から見える外観部分に係る工事を補助対象とする」/別表第1=出石町地区の修景基準)
- 岡山市「岡山市すこやか住宅リフォーム助成事業について」(対象者=介護保険の要介護・要支援認定を受けている方、または身体障害者手帳2級以上の視覚・肢体障害者がいる世帯/対象工事=浴室、洗面所、便所、玄関、廊下、階段、居室、台所、外部進入路などの改造工事/「新築から3年以内の改造工事」は対象外/助成額は70万円を限度、介護保険や障害者用具給付を受ける場合は20万円減額で上限50万円/原則として一世帯で1回限り/「工事完了に伴う書類提出後、市職員が申請どおりに工事が行われたか現地にて完了確認を行います。完了確認後、市から助成金を施工業者にお支払いします。」/改造工事は申請から完了までを同じ年度内(4月1日から翌年3月31日)に行う必要があり、年度途中で予算がなくなった場合はその時点で事業終了/着工前に管轄の各福祉事務所または各支所へ相談/保健福祉局保健福祉部福祉援護課管理係 086-803-1216)
- 岡山市「木造住宅の耐震診断・耐震改修補助制度について」(耐震診断=診断経費90,000円のうち80,000円補助(自己負担10,000円)、延床面積200㎡超は診断経費100,000円のうち88,000円補助/全体改修=補助率5分の4・限度額1,150,000円/部分改修・耐震シェルター・防災ベッド=補助率2分の1・限度額800,000円(高齢者等は補助率5分の4)/対象=岡山市内の一戸建て住宅(店舗兼用可、店舗部分が延床面積の2分の1未満)、昭和56年5月31日以前に建築着工、木造軸組構法等(丸太組工法・認定工法を除く)、地上2階以下/受付=令和8年4月13日〜令和8年11月30日、先着順・予算で締切、診断と補強計画の同時申請は9月30日まで/都市整備局住宅・建築部建築指導課 建築安全推進係 086-803-1445)
- 岡山市「空家等適正管理支援事業(リフォーム)」(補助率=工事費の3分の1(千円未満切り捨て)、上限60万円(子育て世帯は70万円だが令和8年度分は終了)/対象工事=「耐震改修等」「バリアフリー改修」「省エネルギー改修」のいずれかを含む工事で経費合計が60万円以上、附帯工事として家財搬出処分や清掃も対象/対象者=空き家の所有者または承諾を得た賃借人(個人)、市税を滞納していない方、暴力団員でない方/改修後、賃貸・売却・自己または親族居住のいずれかで活用すること/市街化調整区域は賃貸等が制限される場合あり/都市整備局住宅・建築部建築指導課空家対策推進室 086-803-1410)/同〔地域活性化〕=補助率3分の2・上限150万円、受付は令和8年5月1日〜12月18日
- 最終確認日:2026年9月2日。制度は年度で変わり、先着順のため予算に達すると受付が終わります。申し込む前に、必ず岡山市の公式ページと各担当課で最新の内容をご確認ください。
- 岡山市「修景施設整備費補助」を開く——金額と受付状況は年度で変わります。申請の前に、必ずここで最新の内容を確かめてください
岡山県内の5市を、1件ずつ市の公式情報で調べています。——岡山市で出なくても、隣の市では条件が違うことがあります。全体像は岡山県の助成金まとめにあります。